―医務室―>>111
高潔な……対魔組織のお医者さん、が、
その敵に自ら寝返ろうとするなんて、思わなかったんですよ……ッ
[自身を擦り合わせ、焦らし合うような構図で身体に熱ばかり溜まる。
余裕を取り戻せば欲がぶり返したかのように切なく吐息を漏らした。その呼気は熱とともに混ざり合い、いじわるなのはどちらですか、と軽く唇を尖らせた。
扉が開くと、虚ろな目をした一平太が先に、続いてマスターが入って来たようだ。>>108
人形のような顔をした先輩には紋のようなものが増えていて、僅かな時間でそこまでの変化を齎したマスターの力量に心中で感嘆した。>>101
そのマスターが求める謎の愛称を、ミナカタはおうむ返しで呟き返す。
「そこはミッキー様でしょう!」と折檻したくなったものの、主の前なので自重した。我が主は懐が広すぎるのが困ったところだ。]
(123) 2018/03/02(Fri) 14時頃