[光と熱の暴走。右手を離す。周囲に目を向ける。岩場と疎らな低木。
──自然をこいつに壊される。瞬間的に己と勇者を内側に入れた半径1mもない結界を張る。己についてはどうでもいい、洗練されていない光の力ならば──己は知らなかったが太陽の力であるならば余計に──反射させるなり受け流せるなり出来る。熱までは避けられないが。
受けたダメージは同時に回復魔法を使うことで相殺する。背筋を伸ばしたまま、結界内に立つ]
(回復には時間がかかるな)
[己の内側を探っていたとき、空から降る声>>109]
マドカ。お疲れさまだった、サイモンの尻拭いをさせてすまないな
刺されたのではない
勇者が無抵抗な魔物に矢を放ったのを受け止めただけだ
[その表情に隠された憂いは分からない。
いっしょに移動してきた金狼ならば気付いて心配気に尻尾でマドカをなぜるだろうけれど]
……うめのひと? 異世界の知り合いか?
(123) 2013/11/22(Fri) 01時頃