「 貴方が全てを諦めず生きてくれるように。 」 「 貴方が全てを愛せるように。 」 [ 母さんが そう、うたったのは、雪の日だった。 何処ぞのマフィアと恋に落ちた挙げ句、 愛を語ってくれたと思ったら棄ててきた男を、 一瞬でも愛した母さん。 ( あの男の行方なんて、興味も無い。知らない。 ) どうして恨まないのだろう。 どうして、その答えを、 僕の名前に残したまま死んでしまったの。 疑問は雪に消える。 ]
(123) 2018/05/12(Sat) 22時半頃