[返答貰えれば、更に質問を返す。そのやり取りを繰り返して暫し。溜息零す彼に、改めて救いの無さを認識させてしまった心地にほんの少し眉尻を下げた。青年の肩には、きっとその重圧は酷く思いのだろう。
見開かれる瞳を酷く冷静な心持ちで見つめる。多分、彼は『違う』]
…自殺志願者ハまだいなイんだネ。それとモ……まァ、イイヤ。
変な質問してゴメンネ。まダ私にハ誰が感染者なのカ解らなかっタかラ、参考に聞いてみたかッタ。
[半分本当。残りの半分は、彼の反応を見る為でもあって。知人、友人でも疑うべきだとは、守りたい者がはっきりしている彼には、言えなかった]
――色々答えてくレてありがとネ。
最後に、また別ニお願いガあるんダけド〜…
[ふっと表情を緩めて、ほんの少しの間だけ無遠慮に彼の身体を眺め回した後、にっこりと笑って小首を傾がせる。
彼の返答の是非に関わらず、その話が終われば一先ずその場は離れるだろう]
――…服、貸しテくれナイ?
(122) 2013/07/26(Fri) 23時半頃