やっぱり?なぁんか見たことあるって思ったんだよ。
……あ?あー悪ぃ悪ぃ。
[あすみの返事>>108を聞いて、あ、ダメだこれなびかねーわ。と思って身体を起こし、胡坐に腕を落とした。片手でぐい飲みを掴んで一口。]
あすみちゃんさあ、さっきの作品展の話だけど。
前に、フライヤー置かせてほしいって持ってきたヤツ?
それなら、おれが様子見に行ってやっからさ。
生き長らえそーになったなら、捨てんなよ。
死にたくないほど、大事なモンなんだろ?
ま、良い相手が見つかるといいな。
[屈託無い笑顔でそう一言、言い捨てて。
ぐい飲みを片手に立ち上がる。
先ほどから余計なおせっかいをしている自覚はある。
(酔ってんのかなー、おれ)
火照った身体を冷ますために、広間のガラス戸を開けて縁側に出る。
中にいる人が寒くないように、戸は閉めて。
夜の空気は酷く冷えるけれど、今はそれが心地よかった。]
(122) 2015/01/19(Mon) 00時頃