げっ!
い、いらっしゃいませ〜〜?
[聞きなれた声に、反射的に声をあげ、ついで引きつったような笑みを浮かべてみせた。
ホレーショーだ。しばらく姿を見なかったから油断していた。
彼にゲイ疑惑があると聞いたのは、誰からだったか。]
あ〜〜〜っと、俺用事思いついたぜ〜〜。
[どうせ、男が作る酒ではなく、エフェドラの作る酒を飲むのだ。
男自身は、あれを酒とは認めていない。
奇跡的に美味い酒を作る時もあるらしいが、それ以外のものを彼は好んでいるようで。
男が作る酒よりもそちらを美味いと言われることに、少なからず持っていたプライドは傷つけられ、その清潔感をあまり感じさせない見た目や、いろんなことが総合して、どことなく苦手意識を持っていた。
自分がいなくとも、問題はないだろう。]
エフィ、あと頼む。
[そういい残し、ぽんとエフェドラの肩を叩くと、そそくさと横を通り過ぎ、外へ出ようとした。**]
(122) 2013/09/02(Mon) 12時半頃