["Jeff・Richard"の資料を手にして、暫し。
考え込んでいた中で、バサバサと何かが落ちる音が聞こえてきた(>>120ケイイチ)
何事かと眉を顰め、地下で手に入れたものを袂にしまい込み、"色欲"の資料と小刀とを手に踵をゆっくりと鳴らしながらその音の方へと歩いてみる。
やがて、強欲と対峙したらしい警察の男────"憤怒"の男を見れば、何をしているのかと首を傾げた。
何かを探しているようにも見えるが、────何を探しているのか、何をしようとしているのか。
尋ねるための声は失われている。
眉尻を下げ口をへの字にして、喉を軽く押さえてはそっと袂に隠した包みを取り出し、首を傾げながら差し出してみた。
刃こぼれしたナイフと弾丸が包まれたそれは、ナイフの柄のみ飛び出た状態。
果たして、これを見て相手に何か反応はあるだろうかと]
(122) 2016/03/01(Tue) 23時半頃