わかれば良し!
[間はあったものの素直に返事をする玉置>>113に、笑顔を向けて。頭でも撫でようかと手を伸ばしかけたが、身長差で届かないなと察して中途半端に彷徨わせる。
先程すれ違った時、ヴェスは一言も喋らなかった。こと玉置のことに関しては、ヴェスはかなり世話焼きな方だ。普通なら絶対何か言ってきただろう。二人の間に何かあったことは明白。
自分はどちらとも親しい間柄だが、向こうから話してこない内は知らない振りをした方がいい。
肩に置かれた手に指を絡めて、大丈夫というように握って。いい加減寒さで悴んだ指先は震え始めていたが、彼に気づかれただろうか。
程なくして別荘に帰り着き。玄関に佇む二人は酷い濡れ方で、もしその様子を見かけた人がいたなら、何事かと驚いただろう。]
(121) 2014/04/13(Sun) 18時半頃