ありがとう、はるなちゃん。いってきます。
[背中を追いかけるような言葉>>112に、笑顔で振り返る。
電話。助けを求められる。期待はしている。確実に。]
[クラスメイトたちを労う彼女は、なんて大人なんだろう。声をかける姿に、考える。
わたしにはムリだ。そう思う。わたしは弱い。
だから、頼らせて。庇って。優しくして。
きっと、心の何処かで、弱さをかざして、そう思っている。
なんて、嫌な人間だろう。かっこいい。憧れる。本心だ。
ねえ、だけど、強くなりたいと努めたこと、あの子になりたいと、本心から思ったこと。
ないでしょう、わたし。それを知ってか知らずか、彼女は優しい。]
[さっきからだって、ずっとそうだ。こちらを気遣う顔。心配する声。]
はるなちゃんこそ、無理はしないでね。
[彼女が扉を殴ったこと。動揺、していたんでしょう。ごめんね。わたしは気が付くのが、いつだって遅い。
辛うじて、それだけ伝えて、教室を出る。彼らを、追いかけなければ。]
(121) 2014/04/06(Sun) 21時頃