―昼休み―
[授業がない時間を利用して学校から少し離れた場所にあるスーパーとホームセンターへと足を運んだ。ごっそりと両手に荷物を抱えて学校へと帰るのだが、]
……横着して一気に買いすぎたぞ……。
[あとなんで手袋を持ってこなかった俺!寒さと重さで指がちぎれそうな気がするぞ!気だけで実際は千切れないのは分かっているけど、この牛乳が入っている袋がある右手の小指へと袋が妙に食い込んで痛い。しまった。]
分ければよかった。
本当に日を分ければよかった―――お、
[学校の通用門を通り抜けて家庭科準備室へと向かおうとしたところ、目の端に捉えたのは弁当片手にうろつく赤い髪>>109。]
こーがーくーんー!悪いが私の右手の小指を助けてくれーー。
[ぶんぶか手を振るには両手が重すぎる。あなたが聞こえぬ振りをしなければ、食材の詰め込まれたスーパーの袋を手渡して、家庭科準備室へ手伝ってくれるよう頼むのだ。]
(120) 2017/12/16(Sat) 22時半頃