【人】 FSM団 ミナカタ

[こんな場所で、と彼は抵抗しただろうか。

もとより、ただのいたずらのつもりだった。恋人がすぐ側に居る、その優越感。密やかな場所での交合、そんなものを夢見ていた。

だが、彼がここに居る、それが今確かだと言う事が胸を打つ。]

　今だけ……

[自分から逃れようとする彼の頬に手をそえ、口づけを深く。資料室の本棚を背に彼を閉じ込めて]

(119) suikei 2014/07/04(Fri) 18時頃