― 現在・ひとり ―[――生きてほしいというのは、きっとマヌケな望みだ。彼女は首飾りに何も望まないし、帰還が可能だと言うなら、きっと置いて帰るだろう。それは、ホレーショーの憶測でしかないけれど。―でも、かと言って殺さなくてもいいわけじゃない。そうだった、あの時も。決して何かを望んだわけじゃなくて、ただ“至高”と言われるものを欲しただけだった。][でも、そうじゃない。あらゆる可能性を潰さなければならない。何が首飾りの封印が解かれる原因になるかわからない。それは全部、潰さなくてはならない。――それは自分も同じで。]
(119) 2017/09/05(Tue) 00時半頃