─魔王城、城主の間─
[窓辺。双頭の鷹を肩に乗せ、遠視──大局を眺めるのに使用するが、細かい事象や場所は対象物が分かっていないと視得ない──で王都を覗く。
結界のある範囲内はやはり邪魔が入るので、勇者が逃亡したという王国周辺を──しかし詳細までは分からないので遠視では探せない。
使い魔の視界が必要だと判じ、何羽かカラスに似た鳥を具現化して、偵察、斥候、探索も兼ねて飛ばす。
そうしているうちに、マドカ>>117とヴェーラムドが扉を開けば。
窓の外に視線を向けたまま、語る]
ペラジーからの伝令はこうだ
ひとつ、サイモンの進軍の情報が漏れていたこと
ふたつ、王国内で勇者の存在を確認したこと
その勇者は、マドカと同じく妙な格好をしているようだ
能力はその時点では不明。感知出来なかったという
どうやらサイモンの襲撃から逃れるために、国外へ逃げ出したようだ
──結界の外に出たのなら、わたしにも対応できる
[ふたりを、いや、マドカを振り返る]
(119) 2013/11/19(Tue) 23時半頃