[笑わせるつもりなど無かったのだが、相手は大笑い>>108。
笑いながら、渾名で呼ぶ事を許可をする不死の王。不快感や怒りを見せる事は無く、あっさりと許す辺りは、なるほど狭量な性格はしてないな、と判断しつつ。]
長いの呼ぶなんて、面倒臭せェ。
[本音をストレートに伝えれば、何処か遠くを見てるノスト。
匂いを嗅いでも、彼の思惑など分かる術など持たない。すんすんと鼻を鳴らすだけ。
父親の話になれば、眉間に皺を寄せ不機嫌そうな面持ちを見せて。]
冥府の番犬、と言えば分かるんじゃねぇ?
[投げやりにノストの問いに答えながら。
ちらりちらりとノストと生きる死者を見やり、忙しなく見ては口を覆えば。
何時の間に傍らに寄ったのだろうか、背中に軽い衝撃を覚え、つい身を引き三白眼が大きく開いた。
と、狗か?と揶揄され、食堂に行く事を勧められる。
全くの無防備に見える、吸血鬼の王は楽しそうに笑う。
右手の黒い爪は、彼の喉元に、真っ直ぐと、躊躇いも無く向い、切り裂こうと。
例え魔力が脆弱で致命傷を与えるどころか、傷一つすらも付ける事は出来ないかも知れないが。
僅かなる隙を突き、不死王の血を掠め取れたら、僥倖。]
(119) 2015/07/30(Thu) 22時半頃