−本屋→病院の途中:シュークリーム店−
[本屋でオーディオブックと点字学習本を受け取り、定期検査のために病院に向かう途中。]
…お。このにおいは。
[まっすぐ進もうとしていた足取りを90度曲げて、ある店の前で止まる。
本屋から病院へ向かう丁度中間地点にあるその場所一帯は、バニラビーンズとメープルシロップの匂いが漂っていて。
殆ど見えない目を閉じて、一つ大きめに息を吸い込めば、胸いっぱいにその匂いが広がり、ため息を吐いた。]
ここのシュー生地、皮がサクサクのメープル味で美味しいんだよなあ…
夜食…明日に食べても…うん。
[顎あたりに手を当てて悩むように立ち止まっていたが、結局買うことに決め、店の行列の最後部に並んだ。
女子が多く並んでいる中、一人犬を連れたおっさんが並んでいるのはきにしない。
犬好きな女子学生達が寄ってきて、犬を触っていいか聞かれれば快諾して。もふられるルーにバッグからおやつを取り出して与えながら、列が進むのを待った。]
(119) 2014/12/04(Thu) 21時半頃