120 もうひとつの冷たい校舎村【R15】


【人】 お針子 ジリヤ

[垂れる雫をぼんやりと眺める。
最後の一滴が地面で跳ねた、きっとその時。ポケットの携帯が震え、濡れた手で開いた。日向からだ。
怪我について触れられていて、思い出した様に右手を見るけれど。巻いた包帯も水を吸っていて、うっすら赤が滲んでいる。これじゃあ、もう駄目ね。なんて、溜め息。
返事をしようと、おもむろにメールを打ち始めた。]

(119) 2014/04/25(Fri) 13時半頃

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