【人】 トレーサー キルロイ

　ってぇ、いきなり何しやがるクソジジイ！！

[ガバッと起き上がれば、鼻から赤い筋を出しているが、犬は気にする事は無く師匠に噛み付こうと。
犬からしてみたら、褒めて貰ったのに、まさかの脳天踵落としを食らうとは思ってもみなかった。]

　俺が一体何をしたっていうんだ！
　何もしてねぇのに、踵落としするんじゃねぇよっ！！

[自分が隙だらけだったのは棚に上げながら、眼前に居る師匠に楯突いた。
そう、この犬は隙あらば攻撃される、という経験がまだ乏しい。
今回ので、ヤニクから攻撃されない、と思った慢心なのは言うまでもなく。
それでも、何かに火が付いた犬は、ヤニクに詰め寄り吠えながら。]

　ぜったい、何時かはギャフンと言わせるからなっ！

[彼が此方に意識が向いている隙を突いて、向こう脛を蹴ってみようか**]

(118) いこま 2015/08/12(Wed) 23時半頃