― 回想深夜 墓地 ―
[BARを閉めた後、そのまま墓地へと向かう。
傍らにある守衛小屋>>2:189を激しくノックして、ギリアンをたたき起こす。
悪びれない態度で悪いと深夜の訪問を謝りつつ、頭が鈍い大男にサイモンに会いたいと告げればまだ埋葬をしていなかったサイモンと対面できた。
首のない死体。切断面は赤黒いものと骨が覗けているが、爪や牙の痕もなく、やはり噛み切られたわけでなさそうだ。比較的滑らかな断面から、凶器は刃物だろう。執拗に刺された痕。
明らかにオーバーキルだ。サイモンの肩から背中にかけて服に湿気た土がついている事から、彼が転んだことがわかる。]
……おい、ギリアン。
頭は見つかってないのか〜〜?
[そんなことを問うも、彼が知っているはずもなかった。
代わりに、おどおどとした調子で、見慣れぬ青年―というよりも、少年といった風貌が近いらしい―の来訪が会ったことを言い出した。少年は自身を医師だと名乗ったという。]
(118) 2013/09/08(Sun) 04時頃