うん。あまり手にとられない気がするかなあ。
あはは、そうですね。僕も勉強の間、お世話になっています。
文字はさておき、絵がたくさん印刷されているから、意外と楽しいですよね。
[と冗談めかして言った。
レティーシャの手元の本が音を立てて閉じられる。
読書の邪魔をするつもりがなかったため、「あっ」と言ってしまったが、続くレティーシャの言葉に口を噤んだ。
彼女の言葉が途切れるまで、それを聞き、>>109]
うんと……。
もちろんいいと思う。
[言いながら、近場にあった椅子を片手で引き寄せ、腰かけた。]
あっ、ごめんね、ぼくも勉強中の身のくせにね。
[恥ずかしそうに頬を掻いた。]
けど、神様は、勉強した人のためのものでは、ないから。
わからないといけない、なんて事はないよ。
(118) 2013/02/03(Sun) 15時頃