[風斗が持ってきたどら焼き>>115を前に、マドカはぱあぁと目を輝かせた後……おもむろに頭を抱えた。
つぶあんに、抹茶に、苺クリーム。
どれも美味しそうで、この中から選ぶなんて、究極の選択にも程があるじゃないか!
――今しがた食べていたみかんは甘味の強いものだったので、さっぱりと抹茶……
――いやいや、フルーツ同士の相性の良さといったらないのだから、ここは苺クリーム……
――だが、定番だからとつぶあんが軽んじられていいのか?定番は即ち王の道、やはりつぶあん……
マドカはひとしきり悩んだあと、クリスを見る。
先ほど、絶対に言わない、という宣言に少し笑ってくれた>>111から――
きっと納得してもらえたのだろうと、勝手に思っている。
だからマドカはまた無遠慮な宿泊客になって、クリスに懇願した]
あのっ良かったら別々の味を選んで、半分ずっこしません!?
(118) 2016/12/29(Thu) 15時頃