[そんなお肉は要らない、と>>111。
つまり、今目の前に居る彼女が欲しい肉と言えば、思い当たるのは――自分?]
いやいやいやいや、待て待て待て待て!!
[骨付き肉を差し出しながら一歩後ろに下がれば、詰め寄る様に女は前に出る。
肉を持ちながら更に距離を取ろうとすれば、肩に細い指が伸びる。
そして、一見人間の歯に見えるそれは、巨大な顎で、此方を一飲み出来そうに見えて。]
――――……っ!?
[考えるより先にずざっと後ろへと飛び、すばしっこい動きで横に移動すれば、ある程度は距離を取れるだろう。
明らかに様子が可笑しい彼女の行動から、もしかして月酔いでは?と思い始めれば、影のメイドを呼びつけて。]
何か酔い覚ましのがねぇのか!?
効くのか分からねぇが、このまま放って置いたらマズイだろ。
[取り敢えずヤバイ、喰われそうだし、このまま放っておいたら、此処に居る悪魔が喰われてしまう事態になるのも面倒である。
メイドが酔い覚ましを持って来れるのかも、酔い覚ましが効くのかも分からないのだが、行動はしとく。
勿論自分が喰われない様に女から目を離さずにいるのは忘れない。]
(118) 2015/08/01(Sat) 20時頃