[2人の話を大人しく耳にしながら、クリスをじっと見ていた。
そんな風に想いを秘めていたとは思わなかったが、遅いか早いかの違い、と言うのは案外的を得ていなかったのかもしれない。
目の前の彼女は、その想いを秘めたまま自分の卒業を見送り、学生時代の甘酸っぱい思い出にするつもりだったのかもしれない。
(もっとも、全て勘違いである。)[
そうだな。
別にもっと早く(想いを)伝えてくれても構わなかっただろうに…。
思い出にしてしまうには、寂しすぎないか…?
[とは言え、あの状況が特殊だった。
シチュエーションが異なれば、自分が誰かと付き合い、ましてや結婚だなんて事を考えもしなかった。]
もっとも、プロポーズのきっかけは事故のようなものだったがな。
迷惑だったか…?
[彼女は想いを秘めたまま卒業するつもりだったのだから。(勘違い)]
(118) 2015/03/05(Thu) 08時半頃