……はぁ、……ッぐ、ん、んっ……
[床を汚すのは、小水と吐瀉物と精液、それに>>102増えた血液。
鼻を突く匂いはただただ不快で、舌が触れる度にびりびりと痺れるような心地がする。
味が伝わるだけで、そのまま吐き出してしまいそうになるのを飲み込みながら、合間に吐く息にすら悪臭を感じては動きが止まる。
どうしても時間が掛かる間に、>>113すぐ傍からは優しい声。
その直後響き始める水音に、耳を塞いでしまいたくなる。
しかし直円はそれを許すまい。>>116威嚇するようなキルロイの声も、己を眼中に入れたものでは、ない。
己を救う者は、誰もいない。じわりと、胸が絶望に蝕まれていく。]
ぁ、んん、ぅ、ぐぅ、……ッふ、ぅ、
[ようやく汚物が床から消える頃、床には代わりに透明な水溜りが出来ていた。
綺麗に出来た油断から、喉と胃が大きく震えるのが分かる。
両掌で口元を覆い、ふぅふぅと鼻で呼吸をして、身体を丸めて吐き気を堪える。
――――冷たく刺さる視線を、見返すことが出来ない。]
(117) nico 2016/06/20(Mon) 09時半頃