[ヤニクが霧化を解除し、此方に向かってくる彼に自分の霧化を見せてみる>>106。
師匠が驚き、霧化習得のレベルを教える師匠。
彼が言うには、純粋な吸血鬼以外は中級以上は無いと厳しいらしい、と。
犬はそのレベルに至ったのかも知れない事にあまり実感が無く、頭を掻いて。]
あっ、そうなのか……?
あんまりそんな感覚はねぇんだけど。
元々変身出来てたから、出来たんじゃねぇ?
[サラッと得意な事を言ってしまうのは仕方ないかも知れない。
師匠が苦労を苦労で重ねて習得した霧化を、まだ不完全であるが霧化を習得し、さらりと言いのけてしまったのだ。
その事に関して、師匠が何を感じているのかも知る由は無く。
師匠から罰を免除する、という言葉に、やった!と声を上げ、嬉しさを顔に表しながら、尻尾を千切れんばかりに振っていたら。
突如落とされる踵に、避ける事が出来ず見事なクリティカルヒットを受けてしまった>>107。
頭に受けた衝撃は、そのまま顔面を大地にぶつけさせる事に成功し。]
(117) いこま 2015/08/12(Wed) 23時半頃