―夕方前/対策本部―
〔オーレリアはそこに着いた。後から追いかけて来た人はいるだろうか。緊張で足がすくみそうになる。でもここで逃げる訳にいかない。あんな子供が死ななくてはいけないなんて、それは出来ない〕
すみません…!度々申し訳ございません。私この度はお願いに参りました。どうか耳を傾けて下さい。
その願いとは…もう、誰も容疑者として吊らないで欲しいという事です。
無茶な願いと分かっております。ですがどうかお願いします
人をもう、吊られるのを見たくないのです。勿論人狼を放置するという意味ではございません。今、そうしなくて済む方法を皆が走り回って必死に探しております。そして…人狼に人を食わせないようさせます、必ず
お願いします。どうか、この島の人達を信じて下さい。彼らは今、必死に戦っているのです
人々の白い目線を向けられようと、死の恐怖に怯えようと、皆それでも……
〔必死に伝えようとする言葉はでもなぁ、それはでも、と通じるように感じない。オーレリアは必死に考えた、どうやったら通じるのか〕
(117) 2017/08/18(Fri) 22時頃