185 虹彩異色の死


【人】 手伝い クラリッサ

―2階・奥の個室前―

[悲鳴を聞きつけたのだろうか、人の足音が幾つか聞こえる。
 でもそれに振り向くこともなく、
 ただ、ただ。
 廊下で腰をつき、カーテンの隙間から射し込む陽光に、
 晒されていく緋を見ていた。]

[きもちわるいのに]

[どうして、瞳に映してしまうのだろう。]

 ……、ぃ、……

[あれはだれだったっけ。
 ただの物質と化している抜け殻。
 なかみは、どこにいったのだろう。]

(117) 2016/03/05(Sat) 14時頃

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