―更衣室 >>107―
[答えは得られなかった。
常より戦い以外の難しいことを考えるのは得意ではなく、今や魔毒や熱っぽさでうまく回らない頭がうまく答えをはじき出してくれるはずもないまま。
ただ繋いだ手は確かに温かい。]
…ん。そう、だな。……、
[>>110――生きてるさ。
ミナカタが謂った、攫われた者たちへの願いを胸の中で繰り返し。]
……きっとだ。
[思い描いた場所が食い違っているとは知らず。
手をつなぐまま、明之進とともに廊下へと出た。異様な気配。喘ぐ声、うめく声、――何処からかのうめき声>>105。厳しい表情を浮かべると同時、どうしても疼く感覚があって自分を庇うように繋がない方の手で自分の体を庇うようにした]
隊長、ミナカタ先生があんまりいい状態じゃないって謂ってた。
……急ごう、か
[もう手遅れに近いだなんて、知る由もなく、向かう先は―――*]
(116) 2018/02/28(Wed) 16時頃