―夕刻/大衆食堂『森の真珠』―
[夕食のあと。もし部屋に残る者がいたのなら、すこしのあいだ話などしていたかもしれない。
しかし本格的に暗くなる前にと、結局は食堂に移動して、先ほど聞いた男の名>>82を頼りにその人物を探す。
そのころには、彼ら>>111は食堂に集まっていただろうか。話し合いの最中なら、きりのいいところまで待ってから声をかけることにして]
失礼。ここにイアンさんという方はいらっしゃいますか。
先ほど、亡くなられた方の遺体を運んだと聞いたのですが。
よければその場所を教えていただけないでしょうか。
[そんなことを聞けば、眉をひそめられたかもしれない。順序が逆だったと思い、まず自分の名を名乗り]
私は教会の者です。
この嵐では教会まで運ぶのも難しいでしょう。
司祭の秘跡はあらためて受けていただくとして、今、嵐のあいだのなぐさめに、祈りのことばをささげたいのです。
[そう理由を述べて、もう一度場所を聞き、鍵があるならそれを借り受けたいと申し出ただろう]*
(116) 2017/08/15(Tue) 03時頃