[不意に、彼の杖先が光り丸い軌道を描く>>103
それはまるで流れ星のように一瞬で消えてしまった。
随分前からこのやり取りの繰り返しだ
彼がアニメーガスの完成まであと少しというのは寮の談話室で聞いた。
わざわざ勉強までして動物になろうだなんて、私から考えたら論外だ]
…あなたと違って私は好きで変身しているわけじゃないの
[私の母も、父も、祖父母も先祖もそう思っているのだろうか
自分の一族を誇りに思ったことは無い。
無意味な風習に囚われ、今まで子孫を残してきたのだろう。
ここまでの言い回しは、いつもと同じだった]
でも…今回は、見れるかもね
[貴方が食べられなければ、と付け加えようとして、止めた。
どうしてこんなことを言ったのか、自分でもよく分からなかった
ただ、今回の満月は何かが違う
なんとなくそんな気がしたから*]
(116) 2016/02/10(Wed) 01時頃