―― → 商店街 ――
あれがあの例の生徒のか。
大学何処行くのか聞いてみよっと。
[高校生の授業を持つことは少ない故に、噂でしか聞いたことがなかった名物生徒。
もし後輩になるのならば、ちょっと面白いかもしれない。博士課程まで進もうと考えている彼にとって、楽しい事項が一つ増えそうな予感がしていた。
格好はシンプルなパンツルックから、いつもの可愛らしい格好へ。化粧も改めてし直した。
わざわざ大きな鞄を提げてまで着替えるのは、彼なりの身だしなみである。
白いロングのダウンジャケットは、冬のお気に入りの逸品だ。
裾を翻して歩く姿は少し自慢げにも見えるだろう。けれどその足は塾からそう離れぬ間に止まる。]
あっれ、おはよう。奇遇だね。
お散歩?
[声をかけたのは、誰かの背を見つめていたのかあさっての方向を向いていたジリヤ>>110だった。]
(116) 2013/12/04(Wed) 23時頃