[ふいに白金《しろ》き槍斧を消すと、付近に落ちていた剣を――魔剣を掲げる。
即ち、幻狂半月《ファントム・ルナティック》となりし幻夢狂月《ファントム・ルナティック》]
この剣は、遣い手の魂を奪い取る。
そう世界《システム》に記され、実際に世界を屠ってきた破壊の剣。
だが――果たしてその本質は真実か?
[手に取れば、魂を求める貪欲な魔の力がすぐに理解る。
けれど同時に、金聖杯《アウラ・カリス》の力を受けし魂は理解する]
月は誰かの光を浴びねば輝けぬ。
しかしその光を、奪い尽くすわけではない。
すべての光を受け入れ、融合させしモノ。
[滅ぼされた世界の魂《モノガタリ》が、>>0:62
智慧の象徴である天輪の書《モノガタリ》が、>>4:268
片割れに命を捧げた騎士《ナイト》の愛《モノガタリ》が、>>5:163
そして、世界《オトウト》を護り続けた炎天に還りし一滴《モノガタリ》が――、>>2
金聖杯《アウラ・カリス》の力を受けて、七彩に輝いた]
(115) 2013/06/07(Fri) 12時半頃