― 森の中 ― なんで、もなにも。 そなたが自分で、教えてくれたのではないか。[名を知る由縁を問われ>>109、笑みの気配を忍ばせた声でこう返す。震える声が紡ぐ疑問に、兎はゆら、と耳を揺らす] ああ、確かに痛いな。 だが、自ら受けた傷に文句を言っても詮無い。[傷の痛みは、こうして言葉交わしている間もじりじりと高まっていく。だが、ここで引き下がってなるか、と。そんな思いから、言葉を紡いで]
(115) 2020/06/09(Tue) 01時半頃