[状況が把握しきれないまま、尻尾を含め、たくさんのハテナマークが浮かんでいる。
そんな中でも腹の虫の主張は激しく、洞窟内に高らかに響いた。
声をかけられれば>>101、男の他にも食欲をそそる香りを持つ者たちが幾人か居ることに気づく。
くん、と鼻をひくつかせて]
もう、味が落ちてもいいから喰べたい……。
[好みとは外れようと、「もうなんでもいい」域まで達していた。
制止の言葉に対していやいやと首を振る。
男の言うとおり、この場には魔力を持つ者たちが幾人か存在していた。
魔女と審問官、魔王と、どこかから近づいてくる魔力を持った気配がふたつ。
勇者……は、少し変わった不思議な香りを纏っていたが、その隣の魔王の魔力は相当上等なものだった。
己と同じく魔に属するもの故に食欲には繋がらないが、その強大さにはちょっとうっとりする。]
(115) 2012/10/21(Sun) 02時頃