…あら、そう?
それぐらいならお安いご用。ちょっと待ってて。
[注文通り、軽く温めた豆と塩漬け肉のスープをヴェスパタインの目前に出す。それと麦酒。このぐらいで腹が膨れるのかと少し疑問に思わないでもなかったけれど、注文以上に気を回すのもおかしな話だと思って追及はしなかった。]
……嫌な奴。気づいてたなら先にそう言いなさいよ。
残念ね、もう少し早く持ってきたら、感想どころかその場で使い心地を試してあげられたのに。
[少し唇を尖らせつつ、そんな軽口を叩く。]
助かってる……って割には、なんだか楽しそうにも見えるけれど。
私の気のせいかしら。
正直ね。ちょっと自分が病気じゃないかって思う事もあるんだけれど。
……こういうのってお医者様に相談するべきなのかしら。それとも教会の方がいいのか…
ねえ、ヴェスパタイン。あなた、どっちだと思う?
[恥ずかしまぎれに、さっきまで胸の内で悶々とさせていた事について、目の前のなじみの客に聞いてみた**]
(115) 2016/12/06(Tue) 01時半頃