―― 扉の外には ――
[軒先の会話。複数の口の動き。
耳障りに聞こえてくるのは、
ケイも与り知らぬ悪魔<<蝿>>の呪い。
来客に気付かなかった自らに苛立ち、
ワンスローゼスにしては珍しい仏頂面。
ひとつの悪魔の眼が綺羅めいた瞬間>>@41、
きぃ、こん と木製の扉とノッカーの叩き金が音を鳴らす。
辺りが異なものの気配で満ちている。集う者達の顔を見れば、その大体を察した。内ふたつのものが出すミアスマ『瘴気』が似通っているものだから、失笑を禁じ得ないのだけれど。]
...一度にお三方も来ていただけるなんて。
待たせてしまったかな。家の前でもなんだ、お茶でも?
[花魁手にもつがま口財布、大方薬をせびりに来た医者に、
.........うさんくs、げほん、ませた悪魔だろうか?
屋敷の中に促すように、三様の背丈に声を掛けた。]
(115) 2014/12/24(Wed) 00時半頃