47 咎人の洞、蠱毒の蛇


【人】 始末屋 ズリエル

[押さえている場所が場所だ。
 周囲に注意を払いながら、まだ塞がりきっていないか、下腹部を撫でる。
 もったいないが、さっきのように襲われることを思うと、
 開きっぱなしは危ないのかもしれない。

 もういい、と思いながら撫でていると、じわりと右脇腹が熱くなると同時
 雛鳥の傷が塞がり始めた。]

これで、ちったぁ安心か…。
ったく…無茶すんなよ。

[中身出てんだから、と切り開いた本人が言う。

 ビリヤニが転げていった地下は、女が二人いたらしいが、
 あのケダモノが落ちてって大丈夫なのだろうか。
 殺しあいの場ではあるし、敵ではあるのだが。]

(114) 2012/04/11(Wed) 08時頃

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