[押さえている場所が場所だ。 周囲に注意を払いながら、まだ塞がりきっていないか、下腹部を撫でる。 もったいないが、さっきのように襲われることを思うと、 開きっぱなしは危ないのかもしれない。 もういい、と思いながら撫でていると、じわりと右脇腹が熱くなると同時 雛鳥の傷が塞がり始めた。]これで、ちったぁ安心か…。ったく…無茶すんなよ。[中身出てんだから、と切り開いた本人が言う。 ビリヤニが転げていった地下は、女が二人いたらしいが、 あのケダモノが落ちてって大丈夫なのだろうか。 殺しあいの場ではあるし、敵ではあるのだが。]
(114) 2012/04/11(Wed) 08時頃