147 月夜ノ緋糸結ビ 


【人】 星先案内 ポーラ

私気付いたのよね、結局愉しくなかった。
あんなに好きだったのに。
私は愉しめなかった。

[いつか50分という短い治療時間の終わりの際に遊馬に尋ねた。]

ねぇ、先生…。
もし、自分の内にとてつもないバケモノを飼っていたとして。
先生はそれを見せる?好きな相手に。

…ふふ。
忘れてくださいな。
もう時間も時間ですし、では…。

[問を投げかけておきながら答えを拒否したのは自分で。
綺麗ごとも聞きたくないし今の自分を拒絶されるような言葉も
その時は聞きたくなかった。]

(114) 2015/01/19(Mon) 00時頃

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