[上機嫌に笑う千歳>>30を眺め、しばらくその感触を堪能する。
ふわり、 ふわり、
指の間をなめらかになぞるそれに、いつか飼っていた子猫を思い出して、ちいさくほころんだ。
ばたばたと転がったり、きらきらと目を輝かせてはしゃぐ彼はいつも見ていて飽きない。
赤須の方へ豆腐をねだる姿を見れば、本当に猫みだいだ、なんて前髪の下で目を細めた。]
ん?お母さん?
おや、千歳君のお母さんはいつ見ても綺麗だねぇ
[覗き込んだ画面>>56には、制服姿の可愛らしい女性の姿。
目元やふわっとした雰囲気が千歳にそっくりなものの、言われなければ姉かと間違えそうなレベルである。
日本では美魔女とかいうんだったか。]
わかったよ
暗くなってきてるから気をつけて帰るようにね
BINGOはまた、今度
[残念ではあるものの、仕方ない。
ひらひらと手を振って、慌ただしく駆けて行く後姿を見送った。]
(114) 2015/07/03(Fri) 00時半頃