― →森の泉辺り ―
[寄り添う様にヒューと共に歩きながら向かう森の中。
静寂に包まれた暗い夜道は少し怖かったけれど。
隣に幼馴染が居るのだから大丈夫。さくさくと進む。
森の中に進んでる途中で、願い事は無いのか、と尋ねられて、少し口を閉じた>>95。
尋ねるヒューの顔を見ず、真っ直ぐ前を見据えながら枯葉を踏んで歩いていれば。]
そうだねぇ……うーん。
ヒューとこれから先関われたらいいな。
……っていうのはダメかな?
[ヒューに告げる言葉は真の願い事ではないものの。
実際思っている事を、実らぬ恋の願いの代わりを口にしたらどんな風に思ってくれるのだろう。
暗い道が開けて眼前に広がるのは、清く澄んだ泉と、満天の星空の中に淡い光を放つ月が其処にあった。
普段見られぬ幻想的だと思わせるような夜景に息を飲み暫し眺めながら、ポツリと感想を漏らした*]
……綺麗、だね。
(113) 2015/11/23(Mon) 21時頃