それではセオドアさん、セシルさん、彼をよろしくお願いします。
わたしも、なるべく早めにそちらへ向かいますから。
[しばらくの宿については、ダーラがどうにかしてくれそうだ。
自分が出来ることといえば、服と、あとは靴もサンダルくらいならどうにかなるだろうか。]
必要そうなものがあれば、言ってください。
わたし達で力になれそうなことならば、お手伝いしますから。
[彼らが去る前には、そう声をかける。
それから、立木に身を凭れさせ、ジェフとクラリッサが戻るのを待つことにした。
その間に考えるのは、昨夜見かけた船のこと。
灯りを向けても何の応答もなく通り過ぎてしまう船は少なくない。
むしろ、意識しなければ気付けぬような灯台に、通りがかりでわざわざ合図を送る船の方が希有なのだが。]
…………。
[何か関係はあるのだろうか。
いずれにしろ、まずは休息させることが先決に思えた。]
(113) 2013/06/16(Sun) 01時半頃