185 虹彩異色の死


【人】 店番 ソフィア

 『昔ゞ在る処に人狼が住む地があった。
  人は人狼を恐れていた。
  人狼は人を糧とし生きている。
  それが人にはたまらなく恐ろしかったのだ。

  ある時、その地に魔法使いが現れた。
  魔法使いは告げる。
  "人狼を駆逐する儀式がある"と――。
  村人は早速それを実践した。
  幾人かの村人と共に人狼を閉じ込めたのだ。

  魔法使いは曰く――
  "集めれば人狼は必ず交じる。
   人狼とはそういうものだ。
   見た目は人と変わらない。
   死んでも人との違いは分からない。

(112) 2016/03/09(Wed) 22時半頃

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