[立ち尽くしている間に、>>89今度は瑠希くんがドアに挑んでいた。
それでもやっぱり開かなくて、>>90彼がモップを取り出したのを呆気に取られて見つめる。
>>91ガン、と、モップがドアに弾かれるような音で、浮付いた意識は現実に引き戻される。]
えっ、壊そうとしたの?
瑠希くんアグレッシブだ! 怒られるよ!
そこまでして雪合戦したい気持ち、あたしは評価するけど!
……傷ひとつついてないね? なんで?
[彼が殴ったというのに、ドアは相変わらずぴんぴんしている。
瑠希があたしの想像よりも非力だった、とか?
体育を病欠している彼だ、元気そうに見えてもやっぱり体力はないのかも?
力が無いのはあたしも人のことは言えないので、あたしがやるよ、とは言い出せずに。
悩むより前に、痛そうな彼の手首を、いつも他の人にやるように触ろうとして――]
あ、瑠希くん。さわっていい?
[>>0:324そういえばさっきそんな怒鳴り声が聞こえてきたなあ、なんて思い出して、許可を取ろうとした。**]
(111) 2015/07/06(Mon) 16時半頃