人狼議事

9 「静寂の銀猫亭」より


【人】 ベテラン看護婦 エマ

―回想―

……あなたも此処に呼ばれたの。……そう。

[御者の帽子が小さく上下するのを見つけると、途端に歯切れが悪くなる。
我が子を死なせてしまった彼女にとって、あの災厄を生き延びた者は、この手で救えた者は、等しく我が子のように愛しい存在であった。多少やんちゃが過ぎて病院に放り込まれても、愛情をもって接してきた]

イイ大人になってから病院で顔を見ないのはいいことだけど、
まさかこんなところで顔を合わせる羽目になるとは、皮肉なもんだね。

[あれこれ食べ散らかす間は活力に満ち溢れていたが、始めてその表情に年相応の翳りが過ぎった。看病に必死だった、没頭により悲しみを忘れようとていたエマに、当時の少年の心は気付きようもなかったけれど。
あの傷を今でも気にして帽子を被っているのを見ると、痛ましくて仕方無く、面映い表情になった。その時だ、発育不良の方の娘の声がかかったのは]

生きてるだけで丸儲け、ね。
若いコが、そんなこと言うんじゃありません。


[苦笑。通りがけに、バーナバスの肩を一つ叩いた]

―回想・了――

(111) 2010/05/13(Thu) 12時半頃

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