【人】 紐 ジェレミー

>>1:336ヤニク
ああ、それは困るだろう。うーん……。
視聴者は、自分の求めているものだけが見たいのかもしれないな。
いいじゃないか、子供たちの興味が他へ移ったとしても。
ヒーローの君達や敵役の俺達は、確かに今この時、存在してたんだから。

[それで満足だよ、と、表情に翳りを見せたヤニクの肩を叩く]

気にするな。また全部終わったら、一緒に食べよう。
それぞれの役割を力一杯全うしてからね。
せめて一瞬だけでも、そうだな、子供達の心に残るように。

だって俺達は、格好良いヒーローとその敵役なんだから。

[去り行くヤニクの背中に別れを告げ、薄く笑う。
それから自分も、背中を向けて彼とは逆の方向へ歩き出した]

@3/29

(111) 2014/05/03(Sat) 09時頃