─結界六芒星を担う一室、国王と王妃の眠る部屋─
[この付近に居たであろう護衛兵たちはヴェーラムドの暴走によって斬られるか、逃げるかしたのだろう、人影はない。
砕けた温室の結界核を目安に、六芒星の痕跡を辿る。その、一室。
遠視。罠はない。しかし部屋にひとつ、扉にひとつ、そして室内の国王と王妃の身体にもひとつ、計三つの結界に護られている。部屋と扉に掛けられているものは、王国を護っていた結界が健在だった頃はもっと強度の高い結界だったのだろうが、それが破れた今、大した威力もない。
造作もなく、金と青で縁取られた重たい扉は己を迎え入れた]
ご機嫌麗しく、国王陛下、妃殿下
[国王の身体に手を伸ばす。結界>>25の感触。目を凝らす]
なるほど反射型か。器用な
国レベルの結界ならばともかく、人間ひとりによって紡がれた結界など、
わたしの相手ではないが、術者には気付かれるか
[この付近に居ると厄介だな、と思いつつ。
勇者が先頭に立って出陣している最中、このレベルの魔道士なら前線に出て闘っているだろうか。そうであればいい、と思いながら手を払う。結界を壊す]
(110) 2013/11/27(Wed) 19時半頃