[とにかく早く、出来る限り足を動かすが、間に合いそうもない。犬の吠え声に、かなりのゾンビが近づいて来ている。] どう足掻いても無駄っぽいな…。[周囲を囲まれて、疲労から足はもう殆ど動かない。こちらを囲むゾンビの輪から、一匹の犬が飛び掛った所で目を閉じた。] ………ん、意外と痛く……?[目を開けると、そこには茶髪の野球少年がバットを振り抜いた姿。] テ、テツ!?[助けに来たぜ、親友!そう笑いながら、金属バットを握り締め、犬ゾンビの頭を粉砕していた。] さすが我が校の4番バッター。 このゾンビども倒して、他の連中と落ち合いたい。力を貸してくれ。[もちろん、そう笑ってもう一本の金属バットを受け取った。]
(110) 2011/12/03(Sat) 22時頃