[部屋に入れば、オーレリアも自室へと戻っていった。彼女もひとりになる時間が必要だろう――とくに、こんなときには。そう思ってそのまま見送り。
そういえば荷物がそのままになっていた、と思い出して、整理しようとするのだがどうも気が入らない。
結局、人に言ってあたたかい飲み物を用意してもらい、ぼんやりしていたところにノックの音が>>91]
オーレリアさん。なにかありましたか。
[扉を開ければ、そこにあったのは何かを決意したようなオーレリアの顔。彼女を招き入れて聞いた話に、カリュクスはすこしの間考えこんで]
それは……あまりにも危険なのでは。
わざわざ犯人に近づいて、あなたの身が危うくなれば、こちらの司祭様も深くお嘆きになることと思いますが。
なぜ、みずから出向こうというのですか。
今は村の者に任せてみてはどうですか。
(110) 2017/08/16(Wed) 20時半頃