―夕刻/宿の高級な部屋―
[>>88扉が開き、テーブルに向かったところで、運んでいた食事をオーレリアが引きとった。彼女が持つのなら異は唱えない。自分と彼女の関係性を考えるなら、その方が自然だろう。
そのまま食事のためにテーブルを整えるオーレリアにねぎらいの言葉をかけ、ベッドを見る。少女がこちらに向けた視線>>94の意味は深く考えず、またひとつ微笑みを浮かべて]
いいえ、このくらいなんでもないことです。
よければ、食卓を共にする前に、あなたの名前を教えてくださいませんか。
きちんと聞いていなかったように思うので。
[彼女の名を知ることができれば、客人を招いた楽しい食事会――というわけには、当然いかず。
祈りを済ませて食事をはじめたとき、まずそれを口にしたのは客人の少女>>95。
どう答えるべきか考えていると、オーレリアの方が先に口を開いた>>97ので、カリュクスもそれに続いた]
騒ぎが気になるのですね。無理からぬことです。
外はひどい嵐で、まだだれも、正確に事態を把握できた様子はありませんでした。
オーレリアさんの言うとおり、確認は食事のあとでも遅くないでしょう。
まずはあたたかい食事をいただきませんか。
(110) 2017/08/15(Tue) 02時頃