270 「  」に至る病


【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[首筋を噛まれた痛みすら、もう感じなくて。

 どうして彼があたしを
 助けようとしてくれているのかも、分からなくて。

 ただ。伝わる振動が、彼のあたたかさが、
 あたしを助けるために彼が必死になっていることを
 何よりも雄弁に物語っていた。

 不思議な人だなあって、
 あたしは虚ろな瞳でじっと彼を見上げる]
 

(110) 2019/10/05(Sat) 22時半頃

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