[首筋を噛まれた痛みすら、もう感じなくて。 どうして彼があたしを 助けようとしてくれているのかも、分からなくて。 ただ。伝わる振動が、彼のあたたかさが、 あたしを助けるために彼が必死になっていることを 何よりも雄弁に物語っていた。 不思議な人だなあって、 あたしは虚ろな瞳でじっと彼を見上げる]
(110) 2019/10/05(Sat) 22時半頃