[アシモフの舌が涙を拭うように頬を伝えば(>>@13)くすぐったそうに少しだけ顔をネズミから逸らす。続けて話を促されれば、頷いて]
…はい。…もしかしたら…、いや、きっと、俺の方が…護られる対象になってしまうかも、しれないですけど。でも、お、俺は…俺だって、二人の力になりたいって、そう思ったんです。
[答えながら、また近くの教室の扉に手を掛ける。深呼吸してから、ゆっくり]
…っ、!?
[恐る恐る開けてみれば、中には二人の死喰い人の姿。二人の足元には、生徒と思わしき者たちが数人血に濡れて横たわっている]
[逃げなければ。真っ青な顔に、冷や汗と同時に涙が滲む。頭では分かっているのだけれど、足がすくんで動いてくれない。震えながら立ち尽くす様に対峙すれば、アシモフはどうするだろうか]
「…オスカー・リレイン」
[だが、アシモフが何かをするより先に。死喰い人が確かめるように顔を凝視してからオスカーの名を呟くものだから、思わず固まって]
…え?
[二人はそのまま、何をする訳でも無く部屋から無言で出て行った。訳がわからないといった風にアシモフに視線を送る]
(110) 2015/02/07(Sat) 00時半頃